クレシタの挑戦 認知科学に基づいたコーチングとは何か(基礎編)
このシリーズでは、クレシタそのものや、人事・組織づくり、個性についてなど幅広く社長にインタビューをしていきます。

今回は11回目になります。前回のインタビューはこちら

改めて今回は認知科学に基づいたコーチングについて教えて頂きます。よろしくお願い致します。

よろしくお願いします。

では、まずコーチングという単語そのものを私も最近ここ数年で耳にするようになりました。割と新しい言葉のイメージがあって、あんまり言葉の意味を具体的に理解できてないところがありますので、社長から説明して頂けますか?

はい、ありがとうございます。コーチングの語源の話をまずさせて頂きますね。
ちなみにコーチという言葉を聞いた時にどんなイメージしますか?

私の場合はちょっと話が逸れるかもしれませんが、ブランドバックをイメージしますね。

実はそれが正解なんですよ。

そうなんですか。

コーチのブランドのマークって何だったか覚えてますか?

確か馬に乗った人とかじゃなかったでしたっけ?

そうです。馬車なんですよ。つまり、 誰かを運んでいくこと。
クライアントを行きたいところに連れて行くのが、コーチの語源なんです。

なるほど、そこが語源だったんですね。全然考えたこともありませんでした。

そうです。なので広い意味で指導者、例えば野球とかサッカーを教える人もコーチって言うじゃないですか。

確かに。

教える人という意味でもコーチという言葉が使われてますし、弊社が行っているような対人支援もコーチと呼ばれています。結果的に日本ではコーチングって何なの?とみんながふわっとした理解でいるというのが現状ですね。

確かに。言われて初めて気が付きました。

なので、正直みんなよくわからずにコーチっていう言葉を使ってるから何してる人かがよくわからない。でもそれって多分歴史というか時間が解決すると思っていて。今コンサルって聞いたら、なんか頭の中でコンサルしてる人のイメージが湧くじゃないですか。

ああ、そうですね。スーツバッチリ決めている外資系のかっこいい男性がみたいなイメージありますね。

ロジカリストで、冷酷無比で、すごいデータをいっぱい出してくれてみたいな。でも百年前は多分日本でコンサルって言ったら何?コンサルって。ってなってたと思うので。これもきっと時が解決する話なのかなと今は感じています。

コーチだと、まだちょっと馴染みがあるというか、イメージもつきやすいかもしれないですけど、コーチングは、少し新しさをみんな感じてちょっと戸惑っている人もいるんじゃないかっていうところですよね。

おっしゃる通りです。

では改めて、コーチングとはどんなものなのでしょうか?

コーチングになるとこの問題を複雑にしている要素があって。 要はさっき言ったようにクライアントを導く、それをやることがコーチングなので。それをできるんだったら何したっていいよねっていう人たちと、ちゃんと原理原則守ってしっかりやっていこうっていう大きな二軸が存在しているのがまず日本の現状としてあります。

なるほど。要はコーチングと言いながら中身を見てみると全然別物だったりすることがあるんですね。

そうです。コンサルティングをしていたりとか。酷い人だとティーチングだけやってたりとか。カウンセリング(共感、傾聴、承認)だけやってたりとか。本人もコーチングやってるつもりなんだけど、実はコーチングとは違うことをやっている人たちが日本にはたくさんいます。
本人たちに悪気はなく、周りがそう言ってるから自分はコーチングはしてるんだって思い込んでる人たちですね。

なるほど。では今のお話だとコーチングは明確に手法が決まっているが、その内容があまり認識されてないから、混乱を招いてるんじゃないかっていうことですかね。

おっしゃる通りですね。

なるほど。ではコーチングで本来やることはどういうものなのでしょうか。

一言でいうと「自己効力感」を上げることにつきます。自己効力感をとても簡単に表現すると「やれる気」です。なんでなのか?というお話をすると、例えば僕が世間一般の情報から得るものとセレさんが得るものって違いますよね。

そうですね。

僕らが例えば今日一万円稼ごうって思ったときに例えば新聞から得る情報は違いますよね。きっと。

確かに。

というように僕らの脳には情報をフィルタリングする機能が備わってるんですね。それはすべての情報を吸い上げると脳が爆発してしまうからです。だから究極の話をするとイーロンマスクと、あんまり例えが良くないかもしれないですけど、年収400万の人たちが得られる情報には差が生まれるわけですね。じゃあそのフィルタリングはなんで作られるのかっていうとその人の信念や思い込みのところなんですね。自分が大切にしてるところとか興味があるところにしか脳は反応しなくなります。

なるほど。わかる気がします。

なので、インタビュワーさんはマーケティングの情報がたくさん目につくだろうし。僕であれば、組織とか人とか心理学系の話がどうしても目に入ってくるわけですね。これが厄介で、自分にはこれができないだったりとか、自分には不釣り合いだと思っちゃうと、本当にその情報って入ってこなくなっちゃうわけです。

人間は難しいですね。

なので、みんながお金持ちになりたいって多分潜在的に思ってるんですけど、一方で、私なんて年収1000万なんか無理だよねと思ってる限り、勝手に年収1000万の情報を自分の脳から切り離していくわけです。

私もいつの間にかそうしている気がして少し怖くなってきました。

なので、別にインタビュワーさんが貧乏だとという話をするつもりはないんですけど、多分不動産の情報は頭の中には入ってこないですよね。

おっしゃる通りです。

町を歩きながら、ここの土地にアパート建てたら絶対儲かるだろうな、なんて絶対考えませんよね?

はい、確かに考えたこともないです。

でも今こそ下火にはなってきましたが、少し前までは東京のそれなりにいい場所にマンションを建てたらもう自動的に儲かるような不動産ブームが来てたじゃないですか。

そうですね。私には関係ない話だと思ってまともに考えたことありませんでした。

なので、あくまでインタビュワーさんの能力が劣っているとか実力が足りないのではなくて、不動産というジャンルに対してインタビュワーさんの脳の優先順位が低いということになります。

うーん、確かにそうですね。私は多分空き地で見た時にマーケティング的にここでイベントできたらどうかなとか、ここに広告出したらこのぐらい人見るなとかは確かに考えることあるなって今言われて思ったんですけど、人が住む不動産として儲けるみたいな発想とか、もっと稼ぐためにどう使うかみたいな発想は今まで考えたことないですね。

そうなんです。その時にやっぱり「やれる気」がすごく大切になってきます。
その人が達成したいゴールとやれる気が揃ったときに全くやったことがなかったことだったとしても、やれる気さえあればやろうって気になれるんですね。
そして今まで自分にかかってたフィルターが外れることによって本当は見えてたんだけど、自分の中に入れてなかった情報が入るようになってきて、いろいろできるようになっていく。これが実はコーチングの仕組みでやれる気、要は自己効力感を大切にしている理由です。

なるほど。そうするとその自己効力感を個人個人に芽生えさせる、もしくはパワーアップさせるのがコーチングの目的になってくるんですかね?

そうです。おっしゃる通りです。

なるほど。そういうふうに伺うと、確かにさっき例として教えていただいたコーチングと言われているけど、実はコーチングじゃないものが、なぜ違うのかっていうのが少しわかりやすくなった気がします。
では自己効力感を高めるのがコーチングだとして、クライアントごとに自己効力感が高くなりやすい領域は違いますよね?それを特定し向上させる方法は既に確立されているということでしょうか?

はい、おっしゃる通りです。

ありがとうございます!それではぜひ、次回その自己効力感が高くなりやすい領域の特定方法と向上方法について教えてください。