クレシタの挑戦 CQパーソナリティ診断で分かること(個人編)
このシリーズでは、クレシタそのものや、人事・組織づくり、個性についてなど幅広く社長にインタビューをしていきます。
今回は5回目になります。前回のインタビューはこちら
前回はCQパーソナリティ診断がすごく進んだテストだということを教えて頂きました。
では、前回も会社の説明の中で少し伺っていましたがこのCQパーソナリティー診断を受けることで、具体的に何が分かるのかを伺ってもよろしいでしょうか?
アウトプットとしてはこのレーダーチャートのようなグラフが出てきます。項目は12個に分かれています。
本当に様々なことが分かりますが、ざっくり言うと、一目でコミュニケーション傾向が把握可能です。
例えばグラフの大きさ。グラフが大きければ大きいほど、コミュニケーションに難がない。
自分から何かを発したいとか、自分の気持ちを表情に出したりとか、そういったことが難なくできる方だということがこのグラフから読み取れます。
逆にグラフが小さいと内省型。つまりあまり外に発するのが得意ではないけれども、物事を深く考えたり、独自の世界観を持っている方になり、職人気質の人に多い傾向がグラフから読み取れます。
次に大きく右側と左側ですね。
1番から6番、6番から11番というふうにざっくり分類することができて、1番から6番までの尺度は第一印象と私たち(個性診断師)では呼んでいて、要はその人に会った最初の印象でなんとなくわかる情報がここに示されています。
なので、右側のグラフが大きい人は、基本的にコミュニケーション能力が高いと人から思われやすいタイプで、本人もそんなに人とのコミュニケーションを苦にしていないというタイプです。
次の6番から11番。この左側の尺度が第二印象と我々は呼んでいるもので、要は深くお付き合いしたときに初めてわかる情報がここに示されています。
例えばこの9番の発想度は最たるもので、これはこの人の自分の発想力を表しています。いろんな物事に対して自分の考えがひらめきやすいかどうかという尺度なので、仕事を一緒にしているとこの人結構アイデアマンだなとか自分からいろいろ発言してくれるという様子が見えてくる。
最初はコミュニケーションが苦手だと思っていたけど、いろんなアイデアを発言してくれるなというのがわかってくるようなイメージですね。
なるほど。そうやってこう視覚的にパッとわかるっていうのはすごくイメージがつかみやすいですよね。これらは12項目あるということですが、それぞれの項目はどういう意味があるのか伺ってもよろしいですか?
分かりました。
1番から順に説明していきますね。
1番は話欲度(わよくど)
思ったことを言葉として発言したい欲求が多いか少ないかという尺度です。
この数値が高ければ、話すことに苦手意識がない、むしろおしゃべりなタイプ。
逆に低ければ、必要以上に自分からは話すことがない寡黙なタイプです。
2番は交意度(こういど)
多くの人と関わることに対して、心の負担が多いか少ないかという尺度です。
この数値が高ければ、大勢の人の場でも気後れしない、むしろ誰かが常に傍にいないと寂しさすら感じるタイプ。
逆に低ければ、孤独に強く、一人でずっと過ごせるタイプです。
3番は肯定度(こうていど)
自分の人生や行動・考え方に対して、前向きに捉えやすいかどうかという尺度です。
この数値が高ければ、とてもポジティブですが調子に乗りやすかったり、すぐ他人を信用してしまうタイプ。
逆に低ければ、モノの見方がシビアで注意深いタイプです。
4番は感表度(かんひょうど)
自分の心の中にある感情を表情や態度に示すことが得意か苦手かという尺度です。
この数値が高ければ、喜怒哀楽がはっきりしていてウソがつけないタイプ。
逆に低ければ、ポーカーフェイスタイプです。
5番は寄添度(よりそいど)
相手の感情に対して、自分から寄り添うかどうかという尺度です。
この数値が高ければ、相手の気持ちに無意識に共感してしまうタイプ。
逆に低ければ、非常に合理的な判断ができるタイプです。
6番は自中度(じちゅうど)
他人の意思や考えを優先させるか、自分の意思や考えを優先させるかという尺度です。
この数値が高ければ、相手の意見を常に尊重するタイプ。
逆に低ければ、しっかり自分の意見を通すタイプです。
7番は環馴度(かんくんど)
環境が変化したときにどれだけ自分から馴染むことができやすいかという尺度です。
この数値が高ければ、変化に強い反面飽きが来るのも早いタイプ。
逆に低ければ、激しい変化は苦手だけどずっと同じことをしていても平気なタイプです。
8番は友好度(ゆうこうど)
心の中を伝えたい気持ちの強さを表す尺度です。
この数値が高ければ、非常にオープンなタイプ。
逆に低ければ、口が堅くて秘密主義なタイプです。
9番は発想度(はっそうど)
あらゆる物事に対して、自分のアイデアがひらめきやすいかどうかという尺度です。
この数値が高ければ、色々思いつく人な反面、自分でやりたいという気持ちが強いタイプ。
逆に低ければ、マニュアルや命令通りに動けるタイプです。
10番は集個度(しゅうこど)
個人行動を好むか、集団での行動を好むかという尺度です。
この数値が高ければ、一匹狼タイプ。
逆に低ければ、非常に日本人らしい和を大事にするタイプです。
11番は感深度(かんしんど)
変化する感情に対して、どれだけ印象深く捉えられるかという尺度です。
この数値が高ければ、好奇心旺盛で広く浅く色んな情報に触れたがるタイプ。
逆に低ければ、オタク気質で一部のことに深く追求するタイプです。
12番は現充度(げんじゅうど)
現在の心の満足度を表す尺度です。
この数値が高ければ、充実した毎日を送れているということになり、低ければ何かしら心に不満を抱いているということになります。
非常に色んなことが分かることを理解できました。
高いのがいいというわけではないという理由も説明を聞いているとしっくりきますね。
ちなみになぜ個性とは関係のない12番の現充度を測定しているのでしょうか?
気分によって自分の性格が少しだけ変わることってありますよね。
すごく悪いことが起きたら普段ポジティブな人もネガティブになるし、逆に絶好調なときは慎重な人も大胆になることもあります。
なので診断する側としては「心の充実度」も含めてクライアントを理解しておく必要があるということですね。
テストを受けたタイミングの心の満足度を測定するテストというのは初めて聞きました。
これは自己理解系のテストでは一般的なものなのですか?
一般的ではありませんね。
現在の主流はAIによる数値管理で、社員のスキル把握やマネジメントを手放したい、自動的に最適解を出して欲しいという要望に応えるものに特化しつつあります。
そうなると一番アナログな要素である「メンタル変動」は観察対象から抜くという選択が取られることになります。
しかし先ほど言った通りで、人は毎日全く同じモチベーションでは生きられないので「ズレ」が生じます。
弊社はCQパーソナリティ診断をあくまでツールとして活用することを目的とし、あくまで「人対人」の関わりを大事にしているのでそれが他社と大きく違う点になっているでしょうね。
非常に本質的な思想からクレシタがこのツールを導入していることが分かりました。
それでは次回、組織のポジショニングを考えるときにCQパーソナリティ診断をどう使っているのかをインタビューさせてください。