クレシタの挑戦 認知科学に基づいたコーチングとは何か(売上を上げるGOAL設定編)
このシリーズでは、クレシタそのものや、人事・組織づくり、個性についてなど幅広く社長にインタビューをしていきます。

今回は14回目になります。前回のインタビューはこちら

今回は会社の売り上げを上げるためのGOAL設定方法を教えて頂ければと思います。宜しくお願い致します。

宜しくお願い致します。

では早速ですが、どのようにGOALを設定すれば社員のモチベーションが上がる状態を作れるのでしょうか?

インタビュワーさんに質問なのですが、会社のGOALや目標と聞くとどんなイメージを持ちますか?

そうですね…。私の場合、基本的には数字というか営業ノルマのようなイメージを持ちます。月商や年商的な。

ありがとうございます。社会人経験がある方ならそちらのイメージを持ちやすいですよね。
一方でMVVもある種のGOALや目標であると解釈できることは分かりますか?

確かに。あまり意識したことはありませんでしたが、MVVも「こんな会社です」という約束なので会社のGOALや目標であると解釈できますね。

そうなんです。
つまりGOALには数字で表すことができる「定量GOAL」とイメージで表すことができる「定性GOAL」の二種類存在するということです。
これを理解していないと、定量GOALだけが強すぎて社員が日々数字に追われてストレスフルになったり、定性GOALだけがあるので意識高い系の集団になってしまい実務が動かなかったり…ということが起きるということですね。

衝撃です。定量GOALと定性GOALという二種類があると認識したことがありませんでした。
ということは売り上げを上げるためのGOAL設定とはこの定量と定性のGOALをバランスよく存在させるということになりますか?

おっしゃる通りです。
ではより具体的に話していきますね。
GOAL設定をする時には①定性②定量の順番で設定する必要があります。
定性GOALとは例えるならばワンピースの主人公、ルフィが掲げる「俺は海賊王になる」というもの。
叶えたい世界の情景を端的に表し、自分たちにパワーを与えてくれる言葉の表現です。
MVVに落とし込まれていることが理想ですが、形骸化している場合が多いのでまずは「何のためにこの会社があるのか」「自分たちはこの会社を通して何を成し遂げたいのか?」をコーチングを受けることで言語化し、本当に社員がこれをやりたいと思えるMVVに作り替えることが必須となります。

夢の言語化という感じですね。
この定性GOALがあるだけでモチベーションが湧いてきそうな感覚があるのですが、なぜ定性GOALだけだと不十分なのでしょうか?

いい質問をありがとうございます。
定性GOALの弱点は進捗状況を正確に測れないという点です。
例えば飲食店の会社が「日本に住んでいる人が常に幸せでお腹が満たされている世界を作る」という定性GOALを立てたとします。
確かにこのGOALを浸透させることができれば、社員は毎日働く中で自分たちのやっていることはお客様の幸せに繋がっているんだと、生きがいを感じながら働けるでしょう。
一方で「現時点で実際にはどれくらいお客様の幸せに貢献できているのだろうか?」とか「あとどれくらい頑張ればGOALは達成されるのか?」ということは一切分かりません。
結局、どれぐらい頑張るのか、どんな質のサービスを提供するのかは現場に一任されてしまい、本社ではコントロールが利かなくなって…ということが容易に予想できますね。

物凄くリアルですね。
定性GOALだけでは現実的に難しいということが良く理解できました。

なので定性とセットで定量GOALを設定する必要があります。
定量GOALは定性GOALの弱点である進捗状況を測るために設定します。
なので叶えたい定性GOALの達成時期から逆算し、この時点ではこの状態を獲得するんだという状態を表すものである必要があります。
さっきの飲食店で言えば「売り上げであったり、顧客満足度やリピート数」などを定量GOALにできる可能性がありますね。
一方でこの定量GOALだけだと、ただの営業ノルマでしかなくなるので社員が継続的に頑張ることはできません。
定性と定量のGOALを設定し、従業員全員が合意している状態を作ることが「会社の売り上げを上げるためのGOAL設定方法」となります。

腹落ち感がすごいです。
そんな会社があったら、ぜひそこで働きたいと私でも思ってしまいました。

そうですよね。
そして意外と見落とされがちなのが「合意」という点です。
本来ならば社員全員が自社の定性と定量GOALに合意しているのが理想状態なのですが、一方的に上から押しつけてただの「ノルマ」になってしまっていることが多いです。
定性と定量どちらも設定しているのに、なぜうちは売り上げが上がらないんだろうと悩んでいる経営者の方がいたらぜひ「社員全員で合意をする文化」を醸成して下さい。
ただ言われたこと、押し付けられたもので人は動きません。非常に簡単な理屈です。

なるほど。
子供の頃に宿題やりなさい!と母に起こられた瞬間に宿題をやりたくなくなったのを思い出してしまいました。
会社、大人と言っても結局は「人」でしかないのでそういった人間の本質や機能を理解して実行していくだけなんですね。
だから個人のコーチングを通して、会社という大きな組織が変わっていけるんですね。

その通りです。